Biography
佐藤 拓
TAKU SATO
アンサンブルを中心として、古楽から現代音楽、ポップスや民謡まで幅広いジャンルに挑戦し続ける歌い手。合唱指揮者としては男声合唱、北欧・バルト三国の作品に精通し、新しいレパートリーの提供にいそしんでいる。
近年は日本や世界の民謡・民俗歌唱の実践と研究にも精力的に取り組み、特に日本の民謡(常民のうた)から日本人の本来の「声」を見つけ出すことをライフワークと定めている。
2020年以降、自身の開発した「十種発声」というワークを用いてボイストレーナーとしても活動を開始。首都圏をはじめ、名古屋、福岡、宮崎、静岡、大阪、京都、岩手などで十種発声ワークショップを開催してきた。
昭和55(1980)年、岩手県西磐井郡(現・一関市)花泉町に生まれる。岩手県立一関第一高等学校音楽部で部長を務め、全日本合唱コンクール全国大会に出場。早稲田大学第一文学部ドイツ文学専修に進学し、在学中は早稲田大学グリークラブ学生指揮者を務め、フィンランド・バルト3国演奏旅行にて指揮デビュー。
2005~06年、イタリア・パドヴァ(Padova)に渡り、Maria G. Munari女史(Rovigo音楽院教授)のもとで声楽を学ぶ。
2006~2008年、World Youth Choir(世界青少年合唱団)の日本代表に選出され、ヨーロッパ各国、南アフリカ、ナミビアを周った。アジアユース合唱団(Asian Youth Choir)にも2度参加(2006、2009年)。
2010年代よりアンサンブル歌手としての活動を本格化。現在Vocal ensemble歌譜喜、Salicus Kammechor、vocalconsort initium等のメンバー。
ソリストとして濱田芳通氏率いる古楽アンサンブル・アントネッロ、ラ・ヴォーチェ・オルフィカと共演。『モンセラートの朱い本』、モンテヴェルディ『聖母マリアの夕べの祈り』のテノールソロを務めた。
声楽を捻金正雄、大島博、森一夫、古楽を花井哲郎、特殊発声法を徳久ウィリアムの各氏に師事。
2024年安積道也合唱指揮マスタークラスを修了。