【最終集計】シニア合唱団員ネット環境アンケート結果(その2)
その1はコチラ
Zoom(ズーム)などのオンライン会議ツールを使用したことがありますか?
意外と会議ツールは普及しているようです。合唱のオンライン練習や会合がこの数か月で一気に普及していますから、そのおかげもあるのでしょう。
この設問への回答は、年代別で見ると大きな差異が見られます。年齢が高くなるほどに会議ツールの利用経験は減少していきます。
そりゃそうだろう、と皆さん思うでしょうが、こういった具体的な数値で見えてくると現実がより一層はっきり認識できます。
身近にパソコンやインターネットに詳しい人はいますか?
実はこれが最も重要な設問だと思っていました。実際に私の合唱団でZoomを使ったミーティングを始めた際も、Zoomの導入に関して私が電話でガイダンスをし、何とか利用を始められるようになった方が複数いらっしゃいました。
コンピュータやインターネットに、言いようのない恐怖、というか警戒心をお持ちの方は、近くでサポートしてくれる人がいるのといないのとでは大きな違いです。
大変興味深いのは、最初に自分の合唱団50名ほどでとったアンケートでも起きた事象なのですが。前設問とこの設問のグラフの「はい」の比率がほぼ等しいということです。
データをマスにしても同じ傾向が見受けられました。
一概には言えませんが、「身近に詳しい人がいなければ(あるいは自分が詳しくなければ)、Zoomなどに手を出すことはない」ということが読み取れます。
この設問も、年代ごとで大きく結果が異なります。
しかしちょっと興味深いのは、年代ごとに分けると前設問の回答結果とは必ずしも似ない、という点です。
特に70代と80代では、「Zoom等を経験している」割合が、「身近に詳しい人がいる」割合を5~7ポイント下回っていることが分かります。
すなわち、身近に詳しい人がいてもZoom等はやらない(できない)、という選択をしている方が一定数いらっしゃる、ということです。
この溝、というか断層に、シニア世代のオンラインへの考え方を垣間見ることができます。
パソコンまたはスマートフォンでYouTube(動画配信サイト)を視聴することはできますか?
YouTubeを使った自習や音取り、レクチャーなどはこれまでもありましたが、コロナ後は一層盛んになると見越しての設問です。
モバイル機器の所有率を上回る96%の方々が「視聴できる」と回答しています。Zoomは難しくとも、YouTubeで何か工夫を凝らした練習が可能になるかもしれません。
練習だけでなく、ホールへコンサートを聴きに行くのさえ難しい事態になっていましたから、こういった動画サイトで演奏者と聴衆がつながるための下地は十分にある、という実感です。
あなたの所属する合唱団では2020年5月時点では練習をしていましたか?
練習開始の時期についてはこの1か月の間いろいろな動きもありましたから、流動的な状況の中回答をいただいたことになります。
やはり圧倒的に練習をしていないところが多かったです。オンライン練習に触れている人がわずかに1割、という結果は驚きでしたが、この7月時点ではどのような数字になっているでしょうか。
続きは自由回答のまとめです。ここが一番重要なところかもしれません。
その3へ続く
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