つなぐ、つながる、つながれる 〜2021年の抱負レビュー〜

2021年も年の瀬、今年も皆さまには大変お世話になりました。

40代に入って二年、ますます時の流れが早くなり…と思いきや、全くもってそんなことないですね。

新しいことへのチャレンジと、新しい人たちとの出会い、自分の本懐ヘの追求心がとどまるこなく押し寄せて、それはそれは充実した一年になりました。

記事タイトルの「つなぐ、つながる、つながれる」は、今年の年頭に抱負として掲げた言葉です。

幸にしてどれも達成できているような気がしますので、一つ一つ振り返ってみましょう。

「つなぐ」

まだ出会っていなかった人たちを、音楽を媒介として、しかも自分が仕掛け人となって結びつけたい。

フリーランスになって初めて抱いた願望でした。

「つなぐ」ため今年は二つの大きなプロジェクトを立ち上げ。

ひとつは日本とエストニアの合唱団が合同でリモート合唱作品を作り上げるもの。たくさんの方が参加してくださり、エストニア側のホストの上田絢香さんの尽力もあって、素敵な作品を世に出すことができました。

https://contakus.com/choir/2021/06/post-1217/

もう一つは、ラトヴィアの新進作曲家へ新曲委嘱し、その初演を日本の公募メンバーでリモート初演するもの。

こちらは現在鋭意編集中!めちゃくちゃ面白い作品が出来上がりそうです。

日本とエストニア、ラトヴィアが友好関係を結んでから、今年がちょうど100年という節目の年でした。以前はなかなか海外の合唱団と交流するというのはハードルが高かったのですが、オンラインで実現可能なことが増え、また自分がそういったものに取り組めるだけのスキルもある程度身についたことで、以前では考えられなかったプロジェクトに取り掛かることができました。

来年もまた何か面白い企画を画策中です!何ができるかな〜。

「つながる」

幸いなことに、僕に「会いたい」と言ってくれる方もいらっしゃって、向こうからやってくるそういった出会いは有り難くお受けいたします。

レッスンのお申し込みも新規の方からたくさんいただきました。既にレッスンを受けられている方からの紹介などもあって、本当にお陰様でございます。

ただつながり待ちをするだけではなく、僕が「つながりたい」と思う人のところへは積極的に行くべきだ、と年の後半になって思い立ちまして、つい先日京都の民謡合唱団「篝」(かがり)の皆さんにお会いして来ました。

1970年創立、京都府下の民謡を自ら採録し、合唱曲に編曲して自ら演奏する、という全国でも類を見ない活動をしている団体です。

「常民のうた」のあり方を探求したい自分としては、偉大なる先達として尊敬の的だったのです。

この日(12/24)は練習日ではないのにも関わらずわざわざ集まってくださり、いろいろな歌を聞かせていただいたり、一緒に歌わせていただいたりしました。しかも楽譜や貴重な民謡再録の記録集までいただいて!

このつながりを大切に、また篝のみなさんから勉強させていただきたいと思います。

「つながれる」

これが今までなかった考えで、もし誰かが僕と第三者を繋ぎたい、と思っていたとしたら、その意思に従ってつながっちゃおう!ということなんです。

人の紹介で誰かと会うとか、知らない人だらけの場に呼び込まれるとか、そう言ったことが人見知りゆえに(いや、ホント)はばかってきたところがあるですが、それはなんとも勿体無いなーと考えるようになりました。

「つながれる」って受け身ではあるんですが、その状態におかれるかどうかは自分の能動的な姿勢無くしてはありえないんですね。

なので、今年はなにか巨大なエネルギーが近くにあれば、積極的に巻き込まれようと決めていました。

最大のイベントは、年末に伊丹で行われたコンサート「うた つなぐ Ziema」でしょう。

ラトヴィアの作曲家Laura Jēkabsoneの『Ziema』(冬)と言う作品を合同で演奏するジョイントコンサートで、「ナビゲーター」という人生初の肩書きをもらうことになりました。

これは指揮者の西牧潤さんから、結婚祝いをしてあげるから関西に来ないか、という甘いお誘いに乗っかった結果なのですが、そもそも西牧さんとはリアルでは一度しか会ったことがない(笑)。

それでも二つ返事で行くことを決めたのは、今年の抱負との整合性をとること以上に、なにか面白そうだぞ!?という直感が西牧さんによって与えられたからですね。

Ziema終演後 。右端の白い服が僕
西牧潤さんと
関西の音楽家、指導者の皆さんが西牧さんの呼びかけで集まってくれました。

西牧さんは関西の若手指揮者たちと僕(と妻)を繋げたかったそうなんです。その「つなげたい」という巨大な意志に、まんまと巻き込まれてしまいました。

終わりに

多くのつながりに導かれた一年でしたが、単に「つながり」だけを欲しているようでは、底の浅い、希薄な人間関係に終始してしまいますね。

虎の威を借る狐さながら、関係性だけで自分の価値を高く見せよう、という邪な心からはできるだけ遠ざかりたい。

なにかに一途である、真摯である、面白い、ぶっ飛んでる、嘘をつかない、発想が自由である、とにかく魅力的…そういう人たちと今も繋がっているし、自分がそうでありたいという願望の投影でもある。

自分と自分の音楽の価値を高めること、それが人と繋がり続けていくことの証であり、新たな出会いを引き寄せる引力源になる。

何を言いたいかと言いますと、

これからも佐藤拓との繋がりをよろしくお願いします!ということですね(笑)。

来年の抱負はどうしようかな。年明けに最初に思いついた言葉にしようと思います。

それでみなさん良いお年をお迎えください!