【御礼】リモート合唱による結婚式讃美歌

ブログでの正式なご報告が遅くなりましたが、2020年10月3日、故郷の岩手県一関市において結婚式を挙げることができました。

妻は同じく合唱指揮・指導を生業とする田中エミ、実は二人とも松坂世代、あるいはドルゴルスレン・ダグワドルジ世代です。(みんなドルジのこと覚えてる?)

ちなみにGoogleで「佐藤拓」を検索すると、このウェブサイトより上位に早稲田グリーOB会サイトの記事が出てきます(笑)。いちOBの結婚のことを取り上げられるのは極めてまれなので気恥しいやらなんやら。


式は、一関にある国指定重要文化財の日本基督教団一関教会で行いました。

今年の正月に帰省した時、妻が故郷の会津で通っていた教会(若松栄町教会)とこの教会の外観がとてもよく似ていることに気づき、聞いたところなんと同じ宣教師(C.ノッス牧師)によって建てられた兄弟教会であることが判明しました。

左が一関教会、右が若松栄町教会

ここにもなにか深い縁があると感じ、栄町教会の片岡牧師に多大な協力をいただいて、この歴史的教会で式を挙げることができました。


このようなご時世に加え、10月時点でコロナ感染者がゼロだった一関で結婚式を挙げることについては懸念もありましたが、両家の親族のみの非常に小規模な形でひっそりと行うことにしました。

ただ、披露宴ができない分、我々夫婦が普段からお世話になっている合唱団、音楽仲間のみなさんに、何らかの形で式に関わってほしいと考え、式中に歌われる「讃美歌」を「リモート合唱」で製作したいと思い立ちました。

まずオルガン伴奏と仮歌を録音してガイド音源を制作し、リモート合唱初心者でも取り組めるように慣れないパワポでガイダンスを作り、各合唱団や個人へメール等で音源の提出をお願いいたしました。

讃美歌をリモートで、なんて前代未聞のことですから、はたしてどれほどの数の音源をいただけるか、全く見当がつきませんでした。100人くらいから頂ければ最高だよね、と妻と話していたのですが、

最終的には、なんと、

239名!

の皆様から歌声をいただくことができました!

いや~ほんとすごい。普通に式してたらこんなにたくさんの人に来ていただくなんて無理でしょう。それにこんな大人数の讃美歌も聞いたことない(笑)

でも大事なのは数じゃないんですね。編集の過程でお一人お一人の歌声を聴かせていただきましたが、皆さんものすごく丁寧に、心を込めて歌ってくださっているのがはっきりと伝わりました。お祝いの言葉を添えてくださる方、何度も録り直しをしたという方、リモート合唱は初めてだけどこのためにいろいろと新しいことにチャレンジした方・・・

編集作業はそれはそれは大変でしたが、まるでお一人お一人から祝辞をいただいているような、贅沢で幸福な時間でした。

コロナ禍でなかったら、このようなことは思いもつかなかったかもしれない。この時期だったからこそ、より深く、密に、周囲の皆さんのお気持ちを受け取ることができたのだと実感しています。

歌声を寄せてくださった皆様、本当にありがとうございました!


完成した讃美歌の音源を、当日の写真とともにYouTubeに上げましたのでシェアいたします。

編集の過程でノイズは取り除いていますが、ピッチや音色などはほぼいじってていません。というより皆さん本当に上手で、いじる必要がなかったのです。

教会で生で歌われているような感じ、様々な雑味をも含みこんだ形での会衆感を出すことを目指して編集しました。手前味噌?ですが、とても良い合唱だと思いますので、是非お聴きになってください。

讃美歌「全き愛 与える主よ」

讃美歌「愛のみ神よ」

“Bruremarsj frå Valsøyfjord" arr. Grete Pedersen

この曲はプロを中心とした33名の歌手の皆様と、新婦の父のバイオリンとで製作いたしました。大好きな一曲です。

合唱

Posted by Taku Sato